標準化

標準化は、その形成過程の違いから、「デファクト標準」と「デジュール標準」に大きく二分される。デファクト標準(de factostandard)は事実上の標準といって、市場で多くの人に受け入れられることで事後的に標準となったものをいう。例えば、マイクロソフトWindows、VTR規格のVHSがその典型だ。一方、デジュール標準(de jurestandard)は、公的な機関での話し合いの結果、標準として合議されたものである。ISO/IECなどの国際規格、JISなどの国内規格がこれに当たる。(ちなみに、金融の世界、例えばリスク管理の場合だと、分散共分散法(JPモルガンが提唱し多くの金融機関が採用したVaR計測手法)はまさにデファクト標準であり、バーゼル合意(いわゆるBIS規制、国際決済銀行で定期的な見直しがおこなわれる金融リスク監査の枠組み)はデジュール標準にほかならない。)